イベント報告
これまでのイベント一覧
【2024年10月8日】第7回講義「課題とターゲット顧客」開催【2024年8月27日】「起業で課題解決をしたい学生集まれ!学生ピッチ+交流会」開催!【2024年8月10日】~解決すべき課題を見極めよう~第5回対面講義を開催!【2024年7月23日】HEAP起業家メンバー対談「ビジネスで医療・介護・福祉の課題解決をめざす私たちの起業ストーリー」を開催!【2024年7月9日】第5回講義「障がい福祉の課題と解決事例を知ろう」開催【2024年6月11日】第4回講義「介護課題の理解と解決事例を知ろう」開催【2024年5月14日】医療・介護・福祉起業家鼎談「わたしの起業ストーリーVol.3」を開催!【2024年5月28日】講義の振り返り会開催【2024年5月14日】第3回講義「ヘルスケアビジネスに重要な医療政策の大きな流れを押さえよう」を開催!
【2024年4月23日】医療・介護・福祉領域の起業家鼎談「わたしの起業ストーリーVol.2」開催 【2024年4月23日】講義の振り返り会開催【2024年4月9日】第2回講義「まずはこれだけ!ヘルスケアビジネス事例から学ぼう」を開催!
【2024年3月26日】医療・介護・福祉領域の起業家鼎談「わたしの起業ストーリーVol.1」開催 【2024年3月26日】オンラインキックオフ・課題×ソリューション発見レクチャーを開催!【2024年3月16日】HEAPメンバー懇親会を開催!【2024年3月16日】キックオフ・課題×ソリューション発見ワークを開催!【2024年3月7日】「社会課題の解決にむけて一歩踏み出した医療従事者の話を聞いてみよう!」開催
【2024年10月8日】第7回講義「課題とターゲット顧客」開催
10月の講義のテーマは「課題とターゲット顧客」。最終発表会に向けて取り組むチームのみなさんで、どのような顧客がどういった場面でペイン(困りごと)をどれくらい強く、頻度高く持っているのか把握することを学びました。
【2024年8月27日】「起業で課題解決をしたい学生集まれ!学生ピッチ+交流会」開催!
医療介護福祉起業応援コミュニティHEAPの主催により、2024年8月27日にヘルスケアを中心とした領域で起業をめざしている学生、起業した学生が集まり、ピッチ+交流会を開催しました。
当日は10人の学生が集まり、2人の学生がピッチを行いました。懇親会ではごはんを食べながら和やかな雰囲気の中、学生同士で意見交換をしました。
医学科(4名)、薬学科(1名)、作業療法学科(1名)といったヘルスケアに関わる学生が多く、課題をもった学生のディスカッションは大いに盛り上がりました。
2名の学生ピッチは”解決する課題”から発表され、本イベントの主旨にあるとおり課題解決ビジネスを進めていきたい意思が伝わってくる内容でした。
<ピッチ内容>
- 「ニューロダイバーシティ・コーティング事業について」
市田 悠貴さん(慶應義塾大学 環境情報学部環境情報学科)
- 「空を使った搬出伐採」
長谷川 恭平さん(東京大学 工学部機械工学科)
ピッチ後には、ステークホルダーのメリットの深堀、プロダクトの課題、事業を進めることによる新たな課題を生むリスクなど鋭い質問があり、お互いに良い刺激があったようです。
懇親会ではピザを囲みながらお互いの現状を話し合ったり、事業のディスカッションをしていたりと和やかでありながら貴重な意見交換ができました。
HEAPは100名以上のコミュニティで、その中に15名の学生が在籍しています。参加メンバーはヘルスケアビジネスの課題を取り上げ、どうやってビジネスとして課題解決を成し遂げるかを考えています。
実際に起業している人や現場で働く医療従事者との交流・イベントも多く開催しております。ご興味ある方はぜひ、ご連絡ください。
【2024年8月10日】~解決すべき課題を見極めよう~第5回対面講義を開催!
医療・介護・福祉分野の課題に取り組み、解決を目指す医療介護福祉従事者を支援するコミュニティ『HEAP』が、2024年3月にスタートしました。ヘルスケア領域に特化したキャピタルメディカ・ベンチャーズ(CMV)が運営する100人規模のコミュニティで、現在、課題解決や起業に関する年間プログラムを進行中です。
8月10日(土)に行われた第5回講義は、年間プログラムの中盤に位置します。医療政策や医療介護福祉のビジネス事例紹介などを行った前半の講義から、実際のビジネスプランワークなどを行う予定の後半の講義への転換期となります。この記事では、第5回講義の様子をお伝えします。当日は32名のメンバーが参加しました。
<タイムテーブル>
14:00-14:15 | イントロダクション | 概要説明と自己紹介 |
14:15-15:30 | 講義+ワーク・発表① | 課題の構造理解について |
15:35-16:50 | 講義+ワーク・発表② | 課題の深堀りについて |
16:50-17:00 | まとめ | 振り返り・最後にお知らせ |
17:30-19:30 | 懇親会 |
▼ビジネスプランワークに向けてチームビルディングを行い、個人・チームとして解くべき 課題を設定する
講義の冒頭では、CMV及川より起業の意義についてお話がありました。2025年2月15日(土)に予定されているビジネスプラン発表を目標に、そこで、解決すべき課題の特定、誰の課題を解決するのか、期待されるアウトカム、実行計画、目指す世界像などの要素を踏まえたピッチブックの作成に必要な事柄を、個人やチームで進めていく準備がはじまりました。
今回の講義では立候補したリーダーを中心に6つのチームに分かれ、課題の構造理解と徹底的な深掘りを行いました。
<各チームのテーマ>
チームこんぺいとう:障害、医療的ケア
Inclusive Design Lab:障がい者の支援機器による支援は行き届いているのか
ピーナッツ:栄養や体質改善効果が見込める機能性献立の開発
トロピカルチーム:医療介護福祉の隙間へのアプローチ
さとうのごはん🍚:対人支援職のバーンアウト、それによる人材流出
藤原さんチーム:アドバンスケアプランニング(ACP)
▼チームワーク『課題の構造理解』
課題の構造理解では、セオリーオブプロブレム(ToP)における課題解決を行うことでアウトカムを生み出し、社会変容(セオリーオブチェンジ、ToC)へつなげるために、ターゲット顧客の課題から考える重要性、課題の質を上げる方法についてチームワークで実践しました。
チームごとの発表では、ステークホルダーの洗い出しや課題の関係性をマッピングしたことにより、各チームで解決すべき課題と、その課題を持つステークホルダーの特定ができました。
また、発表者以外のチームメンバーからもコメントシートに気づきや疑問などの記載が活発に行われ、講師からのフィードバックと合わせて、より課題の構造理解を深めることができました。
▼チームワーク『課題の深掘り』
後半のチームワークでは、顧客・顧客体験の想定など、検証準備までの段階について取り組みました。まずは課題を抱える顧客を、より具体的なイメージに落とし込むためにペルソナを設定し、顧客体験について顧客の行動や思考のプロセスを考えました。
▼ビジネスプラン発表へ向けて、課題解決と起業への道のり
次回講義までに、個人・チームで課題の深掘りのためのヒアリング実施、課題そのものやその課題を解決すべき理由のブラッシュアップを宿題として進めます。2025年2月のビジネスプラン発表に向けて、毎月ハイブリッド形式での講義やメンターによる個別相談も予定されています。
今後、HEAPのメンバーたちは、プログラム参加を通じて医療介護福祉分野の課題を解決する起業家として羽ばたいていきます。これからの活動にもぜひご注目ください!
<お知らせ>
HEAPでは、8月27日(火)に学生限定ピッチ+交流会イベントも開催します。
起業した大学生と、これから起業で社会課題の解決をしたい大学生・大学院生の方はぜひお越しください。
【2024年7月23日】HEAP起業家メンバー対談「ビジネスで医療・介護・福祉の課題解決をめざす私たちの起業ストーリー」を開催!
医療介護福祉起業応援コミュニティHEAPの主催により、2024年7月23日にオンラインにて、HEAP起業家メンバー対談「ビジネスで医療・介護・福祉の課題解決をめざす私たちの起業ストーリー」を開催しました。
今回はゲストスピーカーとしてHEAPコミュニティの中で起業したばかりの方々から、起業ストーリーやこれからやっていきたいことについて熱い想いをました。
【ゲストスピーカー詳細】
◯山﨑 康平さん
株式会社ジョシュ 代表取締役
dysonでの新規カテゴリ立ち上げ、M3キャリアでの人材マネジメント、医療介護系ベンチャーにて移動支援領域の医療介護マッチングサービス開発を経て、医療介護の情報連携SaaS「連携ジョシュ」を立ち上げ。
〇永島 匡さん
株式会社ジョシュ 代表取締役/作業療法士
回復期リハビリテーション病院での医療機関勤務、在宅医療での経営企画、地域住民・自治体・企業との地域連携、介護予防や移動支援・医療MaaS関連の新規事業構築への関与を経て、医療介護の情報連携SaaS「連携ジョシュ」を立ち上げ。
【株式会社ジョシュのウェブサイト】
〇武田 勇さん
オヤシル株式会社 代表取締役
リクルートで事業企画などを経験したのち、社外人材の1on1を企業に提供するエール株式会社での事業開発を経て、起業。経産省主催「始動 next innovator 2023」 シリコンバレー派遣選抜。2024年5月よりオヤシルを創業。
【事業内容】
”大事な話題こそ、家族だけで向き合わなくていい”と伝えていくための「オヤシルインタビュー」を提供。母子家庭で育ち、母が最も大切な人であることも軸となり、「自分も家族も大切にできる老後を」というミッションを掲げて活動している。
【オヤシル株式会社】
〇木村 怜央さん三重大医学部3年生/株式会社MedGaku CEO
JAPAN STUDENT DAOというブロックチェーンを用いた「新しい形の学生コミュニティ」を作る。
「次世代を、精鋭に」をミッションに、あらゆるプロジェクトに日本中の学生たちが取り組み、 将来を考える機会を作っている。
事業内容はコミュニティの活動などを通じて成長した優秀な学生を新卒市場に送り出すこと。AIとWeb3.0に詳しい。
【株式会社MedGaku】
【2024年7月9日】第5回講義「障がい福祉の課題と解決事例を知ろう」開催
2024年7月9日、ハイブリッド形式で第3回講義を開催しました。今回はCMVキャピタリストの及川が講師を務めました。テーマは障がい福祉。障がい福祉の課題と3つの解決事例を紹介しました。
【2024年6月11日】第4回講義「介護課題の理解と解決事例を知ろう」開催
2024年6月11日、ハイブリッド形式で第3回講義を開催しました。今回はCMVキャピタリストの及川が講師を務めました。テーマは、「介護課題の理解と解決事例を知ろう」。介護領域における課題の整理と、7つの課題解決ビジネス事例を紹介しました。
7月は福祉ビジネスをテーマにした講義となります。
【2024年5月14日】医療・介護・福祉起業家鼎談「わたしの起業ストーリーVol.3」を開催!
医療介護福祉起業応援コミュニティHEAPの主催により、2024年5月28日にオンラインにて、医療・介護・福祉起業家鼎談「わたしの起業ストーリーVol.3」を開催しました。
今回はゲストスピーカーとしてつくば公園前ファミリークリニック 院長/小児整形外科医の中川将吾さんにお越しいただきました。
※つくば公園前ファミリークリニック(通称 ファミリハつくば)さんについて詳しくはこちら
【ゲストスピーカー詳細】
◯中川将吾さん(つくば公園前ファミリークリニック院長/小児整形外科医)
<プロフィール>
1983年生まれ、石川県能登半島出身。2003年に筑波大学医学専門学群医学類に入学し、2009年に医師免許を取得。京都の病院で初期研修修了後、筑波大学整形外科に入局。2016年に整形外科専門医を取得した。2020年より茨城県立医療大学講師を経て、2022年につくば公園前ファミリークリニック開設、院長に就任。
【2024年5月28日】講義の振り返り会開催
5月14日の講義を振り返る会を開催し、講義で得たことや、課題提出を通じて改めて出てきた疑問点をみんなでシェアしました。
19:00-19:05 | 前回講義のおさらい |
19:05-19:20 | ブレイクアウトルームで講義の振り返り |
19:20-19:25 | 質疑応答 |
19:25- | 次回の講義について |
【2024年5月14日】第3回講義「ヘルスケアビジネスに重要な医療政策の大きな流れを押さえよう」を開催!
2024年5月14日、ハイブリッド形式で第2回講義を開催しました。今回はCMV代表の青木が講師を務めました。テーマは、「ヘルスケアビジネスに重要な医療政策の大きな流れを押さえよう」。
対面・オンライン合わせて約50人の参加がありました。みなさんには講義のホームワークに取り組んでいただくとともに、2週間後の28日には講義の振り返り会も開催します。
【2024年4月23日】医療・介護・福祉領域の起業家鼎談「わたしの起業ストーリーVol.2」開催
医療介護福祉起業応援コミュニティHEAPの主催により、2024年4月23日にオンラインにて、医療・介護・福祉起業家鼎談「わたしの起業ストーリーVol.2」を開催し、40名近くの方々にご参加いただきました。
ゲストスピーカーとして廣田恭佑さん(株式会社PLAST代表取締役/理学療法士)と、喜多一馬さん(同社・理学療法士)にお越しいただき、それぞれの起業エピソードをたっぷり語っていただきました。
最後には、「自分たちが楽しまないと続かない。自分たちがおもしろがれることに対しては、周りの人から共感・支援してくれる」という素敵なメッセージをいただきました。
【ゲストスピーカー詳細】
◯廣田恭佑(ひろた きょうすけ)さん
株式会社PLAST代表取締役/理学療法士
<プロフィール>
医療福祉の分野から「人生、ワクワク。」「まち支え」をテーマにデイサービス、予防リハビリ施設、保育園、チョコレート店、古着屋、デザイン事務所、コンサルティング、立ち上げ支援などを展開をしています。
◯喜多一馬(きた かずま)さん
株式会社PLAST/理学療法士
<プロフィール>
株式会社PLASTに所属。就労継続支援B型(チョコレートショップ併設)、福祉用具貸与事業所、チャリティショップのマネージャーとして従事し、障害のある人が地域で生活できる社会をつくるための実践と研究に取り組んでいる。著書に『差別のない社会をつくるインクルーシブ教育(学事出版)』などがある。理学療法士。
【2024年4月23日】講義の振り返り会開催
4月9日の講義を振り返る会を4月23日にオンラインで開催し、講義で得たことや、課題提出を通じて改めて出てきた疑問点をみんなでシェアしました。今後も講義の2週間後には振り返り会を開催していきます。
19:00-19:05 | 前回講義のおさらい |
19:05-19:15 | ブレイクアウトルームで講義の振り返り |
19:15-19:20 | 質疑応答 |
19:20-19:25 | 次回の講義について |
【2024年4月9日】第2回講義「まずはこれだけ!ヘルスケアビジネス事例から学ぼう」を開催!
2024年4月9日、ハイブリッド形式で第1回講義を開催しました。
今回のテーマは「まずはこれだけ!ヘルスケアビジネス事例から学ぼう」。
当日は対面・オンライン合わせて50人以上の参加がありました。みなさんには講義のホームワークに取り組んでいただくとともに、23日には今回の講義の振り返り会も開催します。
【2024年3月26日】医療・介護・福祉領域の起業家鼎談「わたしの起業ストーリーVol.1」開催
医療介護福祉起業応援コミュニティHEAPの主催により、2024年3月26日にオンラインにて、医療・介護・福祉起業家鼎談「わたしの起業ストーリーVol.1」を開催し、100名を超える方々にご参加いただきました。
ゲストスピーカーとして石井洋介さん(株式会社omniheal代表取締役 / おうちの診療所中野 院長)、秋本可愛さん(株式会社Blanket 代表取締役/KAIGO LEADERS 発起人)、元廣惇さん(株式会社 Canvas 代表取締役)にお越しいただき、それぞれの起業エピソードをたっぷり語っていただきました。
「起業はノリと勢いも大事」、「起業して家族との時間が増えることもある」など、起業家の先輩方からリアルなお話を聞くことができ、大盛況の会となりましたので、今後も継続して開催したいと思います。
<起業したい人に向けて、ゲストスピーカーからのメッセージ>
- 自分がやりたいと思ったことを、ほかの人がやった場合に死ぬほど悔しいと感じるなら、自分でやったほうがいい。悔しいと思わないのであれば、その人を応援する立場に回るキャリアもあります。(石井洋介さんより)
- みなさんの持っている違和感ややりたいことをぜひ大事にしてほしいです。できるかできないかではなくて、やりたいか、やりたくないかで選んでチャレンジしてほしいです(秋本可愛さんより)
- 自分の人生に納得がいくかという観点で、今の組織にずっといるリスクと起業するリスクを比べたとき、どちらのほうがリスクが低いかを考えて起業を選びました。起業はタフなシーンが多いので、利他や使命といった内発的な動機がないと折れてしまいます。起業自体が恐ろしいことに思えるかもしれないけれど、そこまで怖くはないのでチャレンジしてほしいです!(元廣惇さんより)
【当日のスピーカー詳細】
◯石井洋介(いしい・ようすけ)さん
株式会社omniheal代表取締役 / おうちの診療所中野 院長
2010年高知大学卒。消化器外科医として手術をこなす中で、大腸癌などの知識普及を目的としたスマホゲーム「うんコレ」の開発・監修、「日本うんこ学会」の設立を行う。厚生労働省医系技官や経営コンサルタント等を経て現職。おうちの診療所中野にて院長、秋葉原内科saveクリニックにて共同代表を務める。著書に『19歳で人工肛門、偏差値30の僕が医師になって考えたこと』(PHP研究所、2018年)など。
◯秋本 可愛(あきもと・かあい)さん
株式会社Blanket 代表取締役/KAIGO LEADERS 発起人
平成2年生まれ、山口県出身。大学時代に、介護現場でのアルバイトを通し「人生のおわりは必ずしも幸せではない」現状に課題意識を抱き、2013年(株)Join for Kaigo(現、(株)Blanket)設立。「全ての人が希望を語れる社会」を目指し介護・福祉事業者に特化した採用・育成支援事業「KAIGO HR」を運営。日本最大級の介護に志を持つ若者コミュニティ「KAIGO LEADERS」発起人。#ケアワーカーをケアしよう 発起人。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。2021年よりNHK中央放送番組審議会委員に就任。2022年より厚生労働省「介護のしごと魅力発信等事業:事業間連携等事業」企画委員就任。
◯元廣 惇(もとひろ・あつし)さん
株式会社 Canvas 代表取締役、国立大学法人島根大学 研究・学術情報本部 地域包括ケア教育研究センター CoHRE(The Center for Community-based Healthcare Research and Education) 客員研究員、 博士(医学)、認定作業療法士、国家資格キャリアコンサルタント
作業療法士として複数の医療機関で臨床業務を経験し、30歳で養成校作業療法学科学科長に就任したのち、2021年に健康経営事業を展開する株式会社Canvasを創業する。事業は現在30都道府県以上にFC展開しており、「ローカルゼブラ企業」として経済産業省中小企業庁「地域課題解決事業推進に向けた基本方針」に掲載される。近著に『働くひとと「ともに創る」作業療法』(クリエイツかもがわ)、『セラピストのキャリアデザイン』(三輪書店)がある。主な受賞歴として「全国法人会 健康経営大賞2022,2023最優秀賞、優秀賞 」「Tokyo Design Week Award 2016」等がある。
【2024年3月26日】オンラインキックオフ・課題×ソリューション発見レクチャーを開催!
2024年3月26日19:00~20:00には、対面でのキックオフに参加できなかった方のために、オンラインにてキックオフイベントを開催しました。当日は48名の参加がありました。参加者のみなさんからたくさんの質問・コメントをいただき、Zoomのオンラインチャットが大賑わいでした!
当日参加できなかった参加メンバーはアーカイブ配信の視聴により、キャッチアップが可能です。
【2024年3月16日】HEAPメンバー懇親会を開催!
3月16日の夜、キックオフのワークショップ後には、HEAPメンバーと、キャピタルメディカベンチャーズのキャピタリストとの懇親会を開催しました。
最初にキャピタルメディカ・ベンチャーズ代表の青木のあいさつとともに、ヘルスケアスタートアップの現状についてミニレクチャーがあり、国内のベンチャーキャピタルによる投資動向などの説明がありました。
今回は都内だけでなく、東海、関西、甲信越、海外(一時帰国中)からの参加者もいました。20代から60代までの幅広い年代の起業に興味のある医療介護福祉従事者や学生等30名以上が集まり、業種や職種を超えた活発な交流がありました。
【2024年3月16日】キックオフ・課題×ソリューション発見ワークを開催!
「医療業界の支援者ケアとバーンアウトによる離職、慢性的な人手不足をなんとか解決したい」
「病気や障害、マイノリティである人たちが、誰もが安心して働き暮らせる社会の実現を目指したい」
こうした医療・介護・福祉分野に関する課題に向き合い、解決を目指す医療介護福祉従事者を支援するコミュニティ『HEAP』が2024年3月から活動をスタートしました。ヘルスケア領域に特化したベンチャーキャピタルであるキャピタル・メディカベンチャーズが運営する100人のコミュニティで、課題解決や起業に関するプログラムを企画運営しています。
この記事は、2024年3月16日に開催された、『HEAP』第1回のキックオフ・課題×ソリューション発見ワークショップについてレポートします。当日は34名の参加がありました。
イベント概要/タイムテーブル
14:00-14:15 | HEAPの概要について |
---|---|
14:15-14:45 | 自己紹介タイム |
14:45-15:00 | レクチャー「課題解決型のビジネスとは」 |
15:00-15:15 | 休憩 |
15:15-16:45 | ワーク「課題×ソリューション発見」 |
16:45-16:55 | グループで本日の振り返り |
16:55-17:00 | 最後にお知らせ |
17:00-17:30 | みんなで懇親会準備 |
17:30-19:30 | 懇親会✨ |
レクチャー「課題解決型のビジネスとは」
まずは『課題解決型のビジネス』について学びました。キャピタル・メディカベンチャーズの後町さんから、ビジネスには基本的に付加価値型や課題解決型の2つのタイプがあり、HEAPは課題解決型で”インパクト志向のビジネス”であると説明しました。
たとえば、キャピタル・メディカベンチャーズでは、以下のような手順でインパクト志向の企業を支援しています。
- 解決したい課題を明確化する、課題の解像度をあげる、どの課題を解決しにいくのかを明らかにする(課題デザインマップを活用)
- 目指す社会の状態を定義し、成功の条件を設定(セオリーオブチェンジの作成)
- 目指す社会に向けた道筋・一つひとつのステップとアウトカムを可視化する(ロジックモデル)
- 事業を実行し、社会への影響を検証する(インパクトレポート)
その後行われたワークショップでは、介護領域における社会課題を知ることと、既存の企業による課題解決事業の先行事例を確認して、よりよい解決策を検討しました。
ワークショップ『課題×ソリューション発見』
ワークショップでは、梅・鮭・おかかなど、おにぎりの具になぞらえた6グループに分かれ、自己紹介からスタートしました。
つぎに、グループごとに介護の課題デザインマップを使い、介護の社会課題と課題解決型ビジネスの全体像を学びました。さまざまな介護課題があるなかで、グループで割り当てられた領域の既存の会社や事業、課題に取り組む企業を出し合いました。
すると、既存の企業や事業が多い領域と、そうでない領域の違いが見えてきました。一部の企業は幅広く事業展開していましたが、一方で行政やNPOの取り組みが中心となっている領域もあり、さまざまな発見がありました。
最終的に各グループから、介護の課題デザインマップをもとによりよい課題解決型ビジネス案が発表されました。たとえば、要介護者の孤独対策として、見守り機能だけでなくVR上でのコミュニティ形成を提案する案や、介護認定調査をAIが自動解析して評価する案など、具体的なアイデアが多数出されました。
参加された皆さま、お疲れ様でした!
ここからはじまる、「医療介護福祉分野の課題に向き合い、解決を目指す」第一歩
当日の参加者からは以下のような振り返りの声がありました。
- 「グループディスカッションで課題の繋がりや、課題が見えにくい要因など言語化することができ、より課題に対する解像度があがった」
- 「HEAPチームでは、既存の概念にとらわれることなく、自由な発想で課題解決に取り組んでいきたい」
- 「懇親会の時間があっという間だった、お話を聞きたい魅力的な人がたくさんいた」
次回のプログラムに向けて、参加者一人ひとり新たな第一歩を踏み出すこととなりました。
今回は対面のイベントでしたが、3月26日(火)19時から20時にはオンラインバージョンのキックオフイベント、参加者同士の交流やレクチャーを予定しています。実際の課題解決や起業に向けたプログラムは4月から順次スタートしていきます。詳細はHEAPのホームページをご覧ください。
<参考>ワークで使用した介護課題デザインマップ
【2024年3月7日】「社会課題の解決にむけて一歩踏み出した医療従事者の話を聞いてみよう!」開催
HEAPの主催により、2024年3月7日(木)20:00~21:00、オンラインスナック「社会課題の解決にむけて一歩踏み出した医療従事者の話を聞いてみよう!」を開催し、23名の方にご参加いただきました。
ゲストスピーカーとして永島匡さん(リハラボ訪問看護リハビリステーション / 作業療法士)にお越しいただき、キャピタルメディカ・ベンチャーズ コミュニケーターの河村由実子(「リハノワ」代表 / 認定理学療法士(呼吸))とともに、課題解決へ一歩踏み出したストーリーについて語っていただきました。
お酒を飲みながらゆるゆるの会で、参加者の皆さんからも質問・コメントをたくさんいただき大盛況の会になりました。またぜひ開催したいと思います。
【当日のスピーカー詳細】
永島匡(ながしま・たすく)
リハラボ訪問看護リハビリステーション / 作業療法士
神奈川県横浜市出身。 回復期リハビリテーション病院にて、病棟・外来での自動車運転支援班の立ち上げ、その後現職にて訪問看護ステーションでの実車評価の行える運転支援サービスやデイサービスのバスを利用した外出支援サービスの構築、モビリティ事業部門の立ち上げに関わる。 自治体や地域住民と連携した町田市地域巡回バスくらちゃん号や、ICTツール「まちモビ」(トヨタ財団国内助成2022年度プログラム受賞)の運営、MONET Technologies社や他企業と共創したMaaS(Mobility as a Service)事業開発等にも関わる。 元歌手の経歴も活かし、地域の医療介護従事者や自治体職員、障害当事者とともに結成した「まちだDバンド」でコンサート活動も実施中。
河村由実子(かわむら・ゆみこ)
キャピタルメディカ・ベンチャーズ コミュニケーター
リハビリの輪をつなげるWebメディア「リハノワ」代表 / 認定理学療法士(呼吸)
<プロフィール>
1991年生まれ、広島県廿日市市出身。2013年理学療法士免許取得後、亀田総合病院に勤務。2017年から県立広島病院でICU専任理学療法士として従事。病院で働く傍ら、コミュニティFMでパーソナリティーとして活動。2019年よりリハビリの輪をつなげるWebメディア「リハノワ」で全国のリハビリ当事者や医療介護福祉現場を取材し、記事を書く。2021年よりフリーランスとして活動開始。2022年よりヘルスケアVCのキャピタルメディカ・ベンチャーのコミュニケーターとしてインパクト起業家育成プログラムを運営、また広島県福山市の地域おこし協力隊として関係人口創出をミッションに活動。鞆の浦と横浜の2拠点生活。2023年12月より、医歯薬出版のクリニカルリハビリテーションにて連載「リハなひと」を担当。